光り輝く繊細なダイアローグ
ノエ・デュショフール=ローランスは、その詩的でエレガントなデザインでサンルイの仲間入りを果たします。彼が手がけた〈フォリア〉コレクションは、物質と光との繊細なダイアローグをテーマに掲げており、ミニ・ポータブル・ランプもその一部なのです。
10代の頃からノエ・デュショフール=ロランスはデザインに興味を持ち、ENSAAMA(国立応用美術工芸高等学校)に入学して金属彫刻の基礎を学びます。その後、パリの装飾美術学校で勉強を続けました。
2003年には自身のデザインスタジオを設立し、家具メーカーや職人気質のメゾンとのコラボレーションを開始。彼のキャリアを通じて、専門的な知識や職人との出会いとがプロジェクトにインスピレーションを与えて続けてきました。そしてサンルイとは、この工房を囲むモーゼルの森と呼応する〈フォリア〉コレクションによって関係がスタートしたのです。
空間全体を彩るアート・オブ・リビング・コレクション
「〈フォリア〉はクリスタルという素材そのものに魅せられたことを出発点としています。輝きが輝きを呼び、無数の太陽が生まれたかのようにまばゆい光を辺り一面に放つ。クリスタルに秘められたこの不思議な力を一層際立たせる表現をしたいと思ったのです。さらにどこまでも有機的なデザインを望んでいました。そこで独自のモジュールをつくり、公共建築のような空間からプライベートで最も親密な空間まで、あらゆる場をあまねく照らすことのできるコレクションを考案したのです」とノエ・デュショフール=ローランス。
〈フォリア〉コレクションは、照明、小さな家具、装飾品、食器など、あらゆるタイプのオブジェを含む幅広いコレクションです。ラウンドシェイプと多彩なカットで、クリスタルの輝きを幾何学的かつ有機的なフォルムを表現しています。ノエ・デュショフール=ローランスは、クリスタルを手作業でカットするコールドワークを施したこのモチーフをデザインするために、工房を囲むモーゼルの森の葉からインスピレーションを得たと言います。彼は工房の職人たちの職人技を頼りに、このコレクションの全てにホットワークの成形時技術と、コールドワークの装飾技術とを余すところなく取り入れました。この工房を象徴するこれら2つの技法は、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
〈フォリア〉ミニ・ポータブル・ランプ、指先に灯りを
〈フォリア〉ポータブルランプの成功を受け、サンルイはデザイナーとのコラボレーションでミニモデルを開発しました。コードレスのこの小型ランプは、消灯時も点灯時もエレガントで、サンルイの光り輝くシグネチャーを体現しています。2種類の光温と3段階の照度を備えたクリスタル・ミニ・ポータブル・ランプは、ゴールド、シルバー、コッパーの3色の陽極処理アルミニウム製。ソフトで控えめな光を放ち、単独でも複数でも、リビングルームでも中庭でも、ナイトテーブルでもガーデンテーブルでも使うことができます。その繊細な光は、日常生活に欠かせないオブジェとなっています。